
最近、コロナ対応から大阪の吉村知事に「総理大臣になってほしい」という声が大きくなっております。
また、東京の小池百合子さんも可能性が高まっているよう。
ほかにも石原慎太郎さんや、東国原英夫さん、橋下徹さんなど、有力な人はたくさんいらっしゃいます。
そこで、ふと思ったのですが、知事出身で総理になった人ってだれがいるだろう?
調べてみました。
知事出身の日本国総理大臣一覧
伊藤博文(初代兵庫県知事、初代韓国統監)
誰もが知る日本初代総理大臣です。長州出身。
松方正義(日田県知事)
日本銀行の生みの親。松方財政でも知られる大変な財政通です。
桂太郎(台湾総督)
首相在任期間は安倍晋三現首相についで第2位。ニコニコ笑ってポンと肩を押す、という独特の処世術で「ニコポン宰相」と呼ばれております。
寺内正毅(韓国統監、初代朝鮮総督)
憲兵を創った元軍人です。容姿が似ているのでビリケン宰相と呼ばれます。
斎藤実(朝鮮総督)
海軍人出身。国際連盟を脱退した時の総理です。二・二六事件で暗殺されました。
安倍信行(朝鮮総督)
陸軍人出身。ナチスドイツとの同盟に反対しました。
小磯國昭(朝鮮総督)
戦況悪化を受けて、東条英機の跡を継ぎました。戦後はA級戦犯となりました。
細川護熙(熊本県知事)
38年ぶりに自民党から政権を奪還した連立内閣の代表。熊本藩細川家の直系子孫として大変な話題になりました。
感想
戦前の台湾総督、韓国統監、朝鮮総督も入れております。
戦前は韓国統監、朝鮮総督出身が目立ちます。
出世コースだったのですね。
それにしても戦後は少ないですね。
海外の知事出身国家リーダー
ボリス・エリツィン(ロシア共和国大統領)
ソ連崩壊後、初のロシア大統領です。残念ながらロシアの混乱を回復させることはできませんでした。
李国強(遼寧省党委書記)
今の中国首相です。
胡耀邦(陝西省党委第一書記)
良心派として知られます。国内の言論自由化「百家斉放・百家争鳴」を再提唱。しかし、保守派の巻き返しを受けたのが原因で、天安門事件が口火を切ります。
胡錦涛(貴州省党委書記、チベット自治区党委書記)
前代の中国総書記です。
李明博(ソウル市長)
ビジネスセンスの光る大統領でした。実は大阪府出身です。
ジョージ・W・ブッシュ(テキサス州知事)
9・11やイラク戦争、アフガン侵攻など、アメリカの栄華の転換点となる大統領になってしまいました。
ビル・クリントン(アーカンソー州知事)
アメリカ最強時代の大統領です。
ロナルド・レーガン(カリフォルニア州知事)
「アメリカの良き時代」を実現した今最もアメリカで尊敬される元大統領の一人です。
トマス・ジェファーソン(バージニア邦知事)
「アメリカ独立宣言」起草者の一人です。
ジェームズ・モンロー(バージニア州知事)
ヨーロッパとの相互不干渉「モンロー主義」を唱えました。
フランクリン・ルーズベルト(ニューヨーク州知事)
全4期というアメリカ最長の大統領です。世界大恐慌に対するニューディール政策でも知られております。
ジミー・カーター(ジョージア州知事)
ニクソンショックの後を受けて就任。不況やスリーマイル島原発事故などに苦しみましたが、中東における平和外交などに邁進しました。モスクワオリンピックのボイコットをした大統領でもあります。
ボリス・ジョンソン(ロンドン市長)
今のイギリス首相。EU離脱派の急先鋒として知られ、コロナに罹患しましたが、見事復帰いたしました。
ナランドラ・モディ(グジャラート州首相)
「インドの切れ者」として世界から注目されております。
感想
アメリカは名だたる顔ぶれに歴任経験があります。
さすがは連邦自治の強いお国柄です。
中国もこのキャリアをわりと重んじているようです。
かつて話題になった薄熙来さんも元重慶市長です。
アジアではほかにフィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領が知事ではありませんが、ダバオ市長出身です。
また、同国のジョセフ・エストラーダ元大統領は退任後、マニラ市長に就任しました。
ヨーロッパは意外に少なかったです。