
「何でも思い切ってやってみることですよ。どっちに転んだって人間、野辺の石ころ同様、骨となって一生を終えるのだから。」
「今は力を培養するときだ。その時機を辛抱できぬのは男ではない。」
「相手を説得する場合、激しい言葉をつかってはならぬ。結局は恨まれるだけで物事が成就できない。」
「いったん志を抱けば、この志にむかって事が進捗するような手段のみをとり、いやしくも弱気を発してはいけない。たとえその目的が成就できなくても、その目的への道中で死ぬべきだ。」
「雨が降ってきたからって走ることはない。走ったって、先も雨だ。」
「時勢は利によって動くものだ。議論によっては動かぬ。」
「人間、好きな道によって世界を切り拓いていく。」
「わずかに他人より優れているというだけの知恵や知識が、この時勢に何になるか。そういう頼りにならぬものにうぬぼれるだけで、それだけで歴然たる敗北者だ。」
「人生は一場の芝居だというが、芝居と違う点が大きくある。芝居の役者の場合は、舞台は他人が作ってくれる。なまの人生は、自分で自分のがらに適う舞台をこつこつ作って、そのうえで芝居をするのだ。他人が舞台を作ってくれやせぬ。」
「夢中で日を過ごしておれば、いつかはわかる時が来る。」
「人間というものは、いかなる場合でも、好きな道、得手の道を捨ててはならんものじゃ。」
「人の世に道は一つということはない。道は百も千も万もある。」