
“私ならではとは何か?”を考えた時に、浮かんできたのがこれ。
ああ、そういえば2泊3日の「不眠+断食」を何度か経験したことがあるな。
どんなおっさんやねん。
こんなおっさんです。
実際のところ、そんなことをやってどんなことになるのか気になりませんか?
まる1日断食の場合

若いころ、これはわりとよくあったのですが。
でも、もう今のおっさんとなってしまっては“まる1日”やった後、寝れるかどうか不明です。
よく寝るのは若いうちじゃないとできない、と言いますが、確かにそうです。
もう今となってはちゃんと食べないと、寝れません。
寝てもすぐに目が覚めます。
ただ当時はまる1日断食でも平気でガッツリ寝れたんですね。
ただ、問題となるのは起きてから。
ふらふらです。
体全体に力が入りません。
2泊3日不眠断食なんてなんでやったの?

私の特に若いころはそれにどっぷりになると、ほかのあらゆることが目に入って来ません。
当時、私は諸条件から心身が完全にぶっ壊れたようになっており、ただただやみくもにゲーム、ゲーム、ゲーム・・
後はたまに思い出したようにヤニ、ヤニ、ヤニ~・・
腹が減っては水道の蛇口にかぶりついて腹をふくらまします。

ああ、さすがにジュースだけは飲んでおりました。
1日に缶で2本ほどですね。
確か大概果物系だったと思います。
なぜそれを欲するのかは知りません。
単なるビタミン不足なのでしょう。
当時、私はアパートに一人暮らしだったのでだれも止める者はおりません。
2泊3日寝ず食わずだとリアルに体が植物状態になります。
動きも反応もめっちゃめっちゃ遅いです。
3日目になって、やっと
「とりあえず食おう」
と思い当たり、よたよたになって、(直進歩行はとても困難です)階段を降り、なんとか自転車に乗って近くのスーパーまで買い足しに行きます。

当然よたよた運転です。
感情も8分の7ぐらい死んでおります。
何度も言うようにリアルに“植物”に近いのです。
延暦寺の苦行僧(9日間寝ず、食わず)は苦行中それでも健気にしてらっしゃいますが、あれはかなり入念に前準備をしてらっしゃいますし、私と違って立派な方だからです。
私の場合、スーパーになんとかたどり着いてモノを物色している時も周囲にどう見られているのかは不明ですが、ともかくふらふらです。
確か、「栄養になりそうなもの」をじっくり選んでいたような記憶があります。

大概、カレーやキムチ鍋あたりを作りたくなっていたような(あらゆる栄養素が欲しくなるようです)。
で、前かごいっぱいにした自転車でゆ~らゆ~らしながらどうにか部屋に帰り着くと、まず総菜なんかを口にし、とりあえず胃袋を満喫させます。
大事なのはここからです。
しばらくすると「体に栄養が回ってきている」ことを嫌でも実感します。
頭がにわかにはっきりしてくるのです。
眠っていた感情も呼び覚まされます。
体も熱を帯び充足してきます。
そして、今まで仮死状態だったからでしょうか。
独特の覚醒作用も発露しているように思われます。
そして、何ともベタかもしれませんが、「俺って生きてるんだ」「生きるって特別なことなんだな」と私ごときでも実感がふつふつと湧いてきます。
よく断食の効能と言われるのはここだと思います。
私も、この感覚に関してだけはほかの人も体験した方がいいのではないか、と思います。
私が言っても全く何の説得力もありませんが、釈迦なんかが断食の果てに悟りを開いたのはわかるような気がします。
ああ後、当時若かったから(20代中盤)かもしれませんが、2泊3日の寝ず食わず程度では、別に何等の後遺症のようなものも見られませんでした(本人の自覚が薄いだけかもしれません)。
ただ、一応書いておきますが、やる場合は安全かつ健康的にちゃんと準備をした方がいいでしょう。
しっかり自己責任でお願いします。
絶食時の注意2つ

絶食状態の時、熱い風呂にはくれぐれも入らない方がいいです。
強烈にのぼせ上ります。
私はしばらく部屋に一人倒れて動けなくなりました。
あくまで入るならぬるま湯にしましょう。
また、反動のドカ食い後の急な運動もあまりよろしくないでしょう。
お察しください。